映画、ドラマ、CMと引っ張りだこな菅田将暉さん。
20代の若手俳優としてトップを走っていると言っても過言ではありません。
確かにイケメンではありますが、アイドルといった雰囲気でもない彼がなぜ若手俳優の中で突出した活躍をしているのでしょうか。
ここでは経歴を元に、菅田将暉さんの人気の秘密について検証したいと思います。
菅田将暉の経歴
学生時代から芸能界入りまで
菅田将暉さんは、大阪府立池田高校を卒業しています。
大阪府立池田高校というと偏差値が70近くある進学校で、2016年には国公立大学に93名も合格しています。
そのような進学校で育った菅田将暉さんは、高校時代の2007年に「アミューズ30周年記念オーディション」に応募をします。
この時ファイナリストにまで残りますが、落選してしまいます。
そして翌年の2008年には「第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募。この時もファイナリストに選ばれ、それをきっかけに現在の所属事務所であるトップコートへと所属することになります。
とはいえ、この時も賞を受賞することはできず、ファイナリスト止まりになっています。
そのためこの時点では現在のような活躍をするとはあまり思われていなかったとも言えます。
ちなみにジュノン・スーパーボーイ・コンテストには本名の菅生大将で応募していましたが、芸能界入りをする際に菅田将暉という芸名を名乗るようになりました。
仮面ライダーWの主役からの活躍
そんな菅田将暉さんですが、2009年の9月から仮面ライダーWの主役へと抜擢されます。
この仮面ライダーシリーズは、若手俳優の登竜門とも呼ばれており、
福士蒼汰さん(仮面ライダーフォーゼ)
佐藤健さん(仮面ライダー電王)
水嶋ヒロさん(仮面ライダーカブト)
といった人たちも主演を演じています。
菅田将暉さんはシリーズ最年少の16歳でこの役に抜擢され、発表当時には注目を集めました。
しかし2013年までは受賞歴や、話題作での主演といったことはなく映画「高校デビュー」の田村史也役、ドラマ「獣医ドリトル」の土門順平役などが挙げられる程度でした。
2013年から徐々に活躍の場が広がり、2016年に一気にブレイク
20歳となった2013年に転機が訪れます。
映画「共喰い」で暴力をふるう父親の血を受け継いでいることに苦悩する男子高校生役を演じ、第37回日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲得します。
ここでの演技力が評価され、翌年には「そこのみにて光輝く」「海月姫」「闇金ウシジマくん Part2」といった映画作品で数々の賞を受賞します。
そして活躍の舞台はドラマでも続きます。
2015年に放送されたテレビドラマ「民王」で息子の身体と入れ替わった内閣総理大臣役を演じました。
この民王は放送時間が23時05分からという深夜帯にも関わらず平均視聴率7.1%を獲得します。
大学生役と総理大臣役の両方をこなす姿に高い評価がされ、第1回コンフィデンスアワード・ドラマ賞の主演男優賞も受賞しています。
並行して、2015年からはCMにも多数出演するようになります。
2015年1月からBIG10億円くじ、9月にはリクルートライフスタイルのホットペッパービューティー、KDDIの三太郎シリーズでの鬼ちゃん役など、多種多様な役柄を演じています。
このような活躍があり、2016年にはさらなるブレイクを果たします。
「暗殺教室〜卒業編〜」「何者」「溺れるナイフ」といった話題の映画で主演、助演級の出演に始まり、花王やコカコーラ、吉野家といったナショナルクライアントのCMにも多数出演するようになります。
この活躍からORICON STYLEの発表する2016年ブレイク俳優ランキングでも1位に輝きました。
菅田将暉はなぜ人気を獲得したのか
幅広い演技力
菅田将暉さんはなぜここまでの人気を得たのでしょうか。
1つは20代の若手俳優としては珍しい幅広い演技力が挙げられます。
これまで演じてきた役柄として
・暴力的な父親の遺伝を恐れる高校生(共喰い)
・総理大臣の父親と身体が入れ替わる大学生(民王)
・就職活動で自らの存在を苦悩する大学生(何者)
といった自らの背負った状況について苦悩するものから
・とにかく陽気な鬼(KDDI CM)
・女装が好きな普通の男子(海月姫)
といった一風変わったキャラクターなどがあります。
このように幅広いキャラクターをそれぞれに合った姿で演じられるところが、菅田将暉さんの魅力です。
人によっては民王の翔ちゃんとKDDIの鬼ちゃんが同じ人物とは分からなかったという声もあがっているほどです。
そのような幅広い演技ができる20代前半の俳優という点で重宝をされていることが考えられます。
内気な性格
菅田将暉さんは内気な性格だと言われています。
奇抜なファッションを好みますが、周囲の意見を気にしてしまうという発言をしています。
そのためか共演をした方たちは内気で真面目だという評価をしており、笑顔もあまり見せないそうです。
一般的に20代前半といえば元気なパワーでグイグイと押していくタイプが多くなります。
しかしその中で内気に真面目に進んでいる姿が、他とは異なって見え逆に目立つのではないかと考えられます。
演技派俳優の道を突き進む菅田将暉
20代前半ですでに様々な賞を獲得している菅田将暉さん。
テレビドラマや映画での主演級を演じることも多くなってきています。
そのため様々な道が考えられますが、内気な性格ということを考えるとあまりバラエティ番組などへの進出拡大は考えられません。
そうなるとやはり本業の演技の道へと進んでいくことが考えられます。
現在でも魅力的な演技を見せる菅田将暉さんが20代後半、30代と進んでいくことによってどのような役柄をこなしていくのかを見ていくのは楽しみなところですね。