クールな役を演じることが多い米倉涼子さん。
主演するドクターXシリーズが視聴率20%を越えるなど好調で、女優としての地位を高めています。
10代でデビューをし、40歳を越えた現在でも活躍を続けるパワーは一体どこにあるのでしょうか。
ここでは米倉涼子さんの経歴から今後の活躍までご紹介します。
米倉涼子の芸能界入りからの女優宣言
米倉涼子さんは、1975年8月1日生まれ。
1992年に第6回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞して、芸能界デビューをしました。
ちなみにグランプリは現在も女優として活躍している佐藤藍子さんで、ELTの持田香織さんも応募はしたものの本戦には進めず予選敗退しています。美少女コンテストは毎回活躍する人を輩出していますが、この回はかなりレベルが高かったと言えそうです。
また、米倉涼子という名前は本名で、そのまま芸能活動でも使用しています。
当初はモデルとして活動をしていて、CanCamなどの雑誌に掲載されていました。しかし、1999年6月30日に女優宣言をしモデルからの脱却を図ります。
女優宣言は所属事務所のオスカープロモーションが不定期に行っている会見で、最近では2016年3月23日に10年ぶりに行われています。
その際にゲストとして米倉涼子さんも出席し、自らが女優宣言をした当時を振り返り「引き下がれないな」「気持ちは前向きだったので、頑張るぞという気持ちしかなかった」と回顧しています。
女優宣言後からミュージカルへの出演
女優宣言をした後は「恋の神様」「天気予報の恋人」などのドラマに出演をしキャリアを重ねていきます。
初めて主演として出演したのは2002年の「整形美人。」で、全身整形手術をした美女を演じました。
女優として最初の時期はこうした視聴者受けをするテレビドラマへの出演が多くありましたが、本人は舞台を志望していたと言われています。
その希望がかなうまでには時間がかかり、2006年に「黒革の手帖」で舞台デビューを果たします。そしてその後は2008年に「CHICAGO」の日本版でミュージカルに挑戦。自らが志願して獲得した主演でした。
そしてこのミュージカルで舞台の魅力に更に惹かれ、2011年には渡米し3ヶ月ジャズやバレエの武者修行を敢行しています。この修業の成果として2012年には本場ブロードウェイにて「CHICAGO」の主演としてデビューを果たします。
このブロードウェイでアジア系でないアメリカ人役を、アジア出身の女優が行うのは史上初のことで、いかに米倉涼子さんへの期待が高かったのかが分かります。
こうして磨いていった演技力が現在のドクターXシリーズでの高評価につながっているのでしょう。
ドクターXで高視聴率女王へ
舞台やミュージカルで腕を磨いた米倉涼子さんは、平行してテレビドラマにも出演を重ねてきました。
2002年から出演する作品のほとんどが主演であり「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」や「ナサケの女 〜国税局査察官〜」など2シーズン以上やスペシャルが組まれる作品も複数あります。
しかし米倉涼子さんの代表作と言えば「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズでしょう。
ドクターXは特定の病院や医局に属さないフリーの女医として活躍する姿を描いた作品で「私、失敗しないので」というキーフレーズが有名です。
病院という命が関わる仕事、そして様々な派閥や人間関係が存在する場所でフリーランスとして切り込んでいく姿に対して共感を生み、そのストーリー性とともに話題となっています。
視聴率も第1期こそ20%に到達しなかったものの、2期・3期と平均視聴率を20%を超えています。
- 第1期:平均視聴率19.1%
- 第2期:平均視聴率23.0%
- 第3期:平均視聴率22.9%
- 第4期:初回視聴率20.4%
一般的には続編は第1期よりも数字は劣る傾向にありますが、ドクターXは第2期以降の方が視聴率を伸ばすという状態になっています。
こうした状況は、これまでのドラマでの主演の経験、そしてミュージカルでの表現力を磨いてきた経験があったからこその状態と言えるでしょう。
プライベートでは2014年に一般男性と結婚をし、現在は離婚を決意したという報道もなされています。
そうした辛い状況でも、強い女性を演じていく姿はまさに女性の憧れとも言うべき存在なのかもしれません。
今後の活躍の場は再び舞台?
米倉涼子さんの舞台は2012年に「CHICAGO」で主演を演じた後は2015年に一度「スジナシBLITZシアター Vol.2」にて出演をした程度となっています。
ドクターXの第1期が開始されたのが2012年のため、テレビドラマへと集中するために舞台を避けているとも考えられます。
1期から3期までは毎年行われていましたが、2015年は行われずに4期には2016年に放送されています。
視聴率から見ると今後も5期以降が制作されるかとは思われますが、その間隔は更に開くかもしれません。
そうすると、時間ができるのでまた舞台に戻るという選択肢もでてきます。
もちろんテレビドラマの方が多くの方に演技を見てもらえるということはできますが、舞台で生の表現を見てもらうという方を選ぶということも十分に考えられます。
40歳を超え、大人の魅力がたっぷりな米倉涼子さんが次にどのような道を選ぶのか注目です。