小柄で笑顔が特徴的な濱田岳さん。
「釣りバカ日誌 ~新入社員 浜崎伝助~」で浜崎伝助役、KDDIのCMでの金太郎役など全国的な知名度がある作品に登場しています。
俳優というと、高身長でイケメンといったイメージを持つ方もいるかと思いますが濱田岳さんは違います。
160cmという日本人成人男性の平均身長(170.9cm)よりも10cm以上低く、顔は整ってはいるものの決してイケメンという訳でもありません。
それにも関わらずここまで活躍ができているのはなぜでしょうか。
今回は濱田岳さんの経歴を元に活躍をする理由についてご紹介します。
濱田岳の経歴
子役デビューから俳優としての道へ
濱田岳さんは9歳の頃にスカウトされ子役としてデビューをしています。
1998年に「ひとりぼっちの君に」においてダウンタウンの浜田雅功が演じる主人公と同居をする役で出演しました。
その後、何本かの作品に出演した後に一時的に芸能活動を休止。
高校の途中から復帰し、2004年に「3年B組金八先生」に出演をします。
これをきっかけとして、本格的に俳優としての道を進むことを決意し、今にいたります。
俳優としての活躍
濱田岳さんの初主演作は映画「青いうた〜のど自慢 青春編〜」。
そして映画「アヒルと鴨のコインロッカー」にて第22回 高崎映画祭最優秀主演男優賞を受賞します。
他にも「プロポーズ大作戦」や「宇宙兄弟」といった話題作にも度々登場し、印象に残るキャラクターとして活躍をしています。
俳優として成功する方によくある下積み期間と思われる時期は特になく、コンスタントに数多くの作品に出演しているのも特徴です。
なぜ濱田岳は活躍しているのか
低身長が濱田岳の個性
俳優として本格的に活動をはじめてから、順調にキャリアを積んでいる濱田岳さん。
なぜここまでの活躍ができているのでしょうか。
それは、やはり濱田岳さんの個性が関係しているものと考えられます。
先述の通り、濱田岳さんの身長は平均よりも低く一般的に低身長と言われる部類に入ります。
そのため、福山雅治さんや福士蒼汰さんといった様ないわゆるイケメン主人公としての活躍はできません。
しかしだからこそ、あまり他にはいない貴重な存在として作品にチョイスされるようになっています。
身長が低く、明るいキャラクターも真面目なキャラクターも演じることができる若手俳優は実はそれほどいません。
そこの領域をほぼ独占できているからこそ、監督やディレクターからこの人を自分の作品に出演してもらおうと想起してもらうことができます。
一般的にはコンプレックスとなるような低身長を見事に活かしたものであると考えられるのです。
俳優業のために高校を中退した覚悟
濱田岳さんの学歴は高校中退です。
通っていた高校は獨協高校で、偏差値が65あるいわゆる進学校です。
そのため普通にいけばそのまま有名大学への進学も狙える位置にありました。
しかしそれを捨てて、本格的に俳優業をすべく中退しています。
風貌からは見えないこの強い覚悟が俳優としての成功をつかみとったのだとも考えられます。
俳優の道で食っていくという強い決意は、これは周囲にも伝わります。
高校に通いながら俳優業をするというのは、実は監督たちからすると使いづらい存在でもあります。
あまり欠席をさせられないため、平日の朝〜午後に撮影ができませんし、そうなると共演者との兼ね合いからスケジュールの確保も難しくなります。
そうした中で、高校を中退してでも俳優業をやりたいという濱田岳さんが目の前にいると、
高校生くらいの年代で個性的でスケジュールの確保もできる人ということで採用しやすくなります。
もちろん実際の演技力や表現力もあってこその採用ですが、そうした使いやすい状況を自らの意思で作っている濱田岳さんの戦略勝ちといったところでしょう。
高身長な美人の奥さんをもらい順風満帆な濱田岳
19cmの身長差婚をした濱田岳
そんな俳優として自分のポジションを確立した濱田岳さん。
実は2011年に結婚をしています。
小泉深雪さんというモデルで、9歳差・19cm差という年の差・身長差婚として話題になりました。
2012年には子どもも生まれており、私生活でも順調です。
俳優業も私生活も順風満帆な生活を過ごしている濱田岳さんですから、まさに幸せの絶頂といったところでしょうか。
演技派俳優としての地位を固められるか
全てがうまくいっているように見える濱田岳さんですが、不安要素も残ります。
それは年齢を重ねていった時にどうなるかということです。
現在ではその容姿を含め、いじられやすいキャラクターとして出演をする機会が多くなっています。
しかし年齢を重ねていくとそのようなキャラクターでは採用されづらくなります。
たとえば20歳のイケメン俳優が40歳の濱田岳さんをいじるという光景は視聴者として楽しくはありません。
そのため今のキャラクターから脱皮をする必要があります。
モデルケースとしては、西田敏行さんのような個性溢れるおじさんキャラクターでしょうか。
実際に釣りバカ日誌の浜崎伝助役を西田敏行さんから譲り受けていることからも、その路線へと進もうとしていることは考えられます。
こうしたキャラクターの変化というのは、なかなかに難しいものです。
しかし、上手に独自のポジションを見つけ確保してきた濱田岳さんであれば、きっと上手にスライドしていくことでしょう。
これからの活躍が楽しみですね。