有村架純は大女優になり得るか。JRA・auのCMから紅白の司会までこなす若手女優の星。

最終更新日:2016年12月15日

「あまちゃん」からブレークし、一躍日本の若手女優の中でトップクラスの活躍をするようになった有村架純さん。

1993年生まれの彼女は、女優としてのキャリアを着実に築き、2016年の紅白歌合戦では司会を務めるまでになっています。

ドラマにCMまで様々なシーンで活躍が見られる彼女はそろそろ過去の偉大な大女優たちと比較することができる存在になっているのではと考えられます。

そこで今回は有村架純さんの経歴を紹介しつつ往年の大女優たちと比べた時にどのくらい可能性を秘めているのかを検証したいと思います。


有村架純の経歴について

まずは有村架純さんのこれまでの経歴についてご紹介します。

芸能界へのデビューまで

有村架純さんは1993年2月13日に兵庫県の伊丹市で生まれています。ただ、小学4年生の時に両親が別居。中学1年生の時に離婚をしており、必ずしも円満な家庭で育ったという訳ではなさそうです。

そんな有村架純さんは2009年12月、高校2年生の時に現在の所属事務所であるフラームのオーディションに合格し芸能界の道へと進みます。

そしてその1ヶ月後の2010年4月にサンケイスポーツの「新春ガールズ」という企画でデビュー、4月には上京を果たしています。

あまちゃんへの出演でブレークしCM女王へ

芸能界デビューを果たした有村架純さんはその後も順調にキャリアを積み重ねていきます。

上京から1ヶ月後には「ハガネの女」でドラマ初出演を果たすと、翌年2011年1月には東京ディズニーシーのCMに出演し、更に11月には「ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-」にて映画初主演をしています。

そして2013年にはNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に出演。主人公の母親の若い頃を演じました。

「あまちゃん」がブームとなり、人気を博したことにより主演の能年玲奈(現在:のん)さんとともに注目の若手女優としてブレークしました。

当初は能年玲奈さんが注目を集めさまざまなテレビ番組に出演をしていましたが、次第に有村架純さんもCMを中心に露出が増えるようになってきました。

2013年の7月~12月までで

  • リクルートジョブズ「From A navi」
  • 伊藤園「TEAS’TEA NEW YORK」
  • ABCマート「mini×コンバース」
  • ポイント(現:アダストリアホールディングス)「LOWRYS FARM」
  • ワーナーミュージック・ジャパン「ラブうた」
  • 亀田製菓「亀田の柿の種」
  • プレナス「ほっともっと」
  • Cygames「三国志パズル大戦」

と多数のCMに出演しています。

これは他の芸能人と比較してもかなりの社数で、「2013タレントCM起用社数ランキング」においてこれまで圏外だったものが、5位の11社へと急上昇しています。

「あまちゃん」放送前までは2年間で3社という状態でしたから、一気にブレークしたことが分かります。

その後もTOSHIBA、JRA、KDDIのauなど一流企業のCMに出演しており、CM女王として君臨しています。

ビリギャルから演技派女優の道へ

ブレークした後も人気は続きます。

あまちゃんで得た人気でCMだけでなく、ドラマや映画でも露出するようになります。

特に2014年以降では、主演として出演する機会が多くなり、「思い出のマーニー」ではマーニー役として声優にもチャレンジをしています。

そして特に転機となったのは映画「ビリギャル」で、この作品により第39回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞および新人俳優賞を、そして第58回ブルーリボン賞の主演女優賞を獲得しています。(ブルーリボン賞は「ストロボ・エッジ」での主演も含む)

特にブルーリボン賞は演技はもちろんのこと、映画への姿勢・人格も選考の対象となる賞で、この賞を受賞したということは、日本の映画界における格を得たことになります。

これまでの清純派としてのキャラクターから、金髪で学校の成績も悪いという女子高生役を演じたことにより、一皮剥けたと言ってもよく演技の幅が格段に広がった作品と言えるものになっています。

これにより、以前から演技力に定評があった有村架純さんですが、映画界のスターとしてのポジションを確立したと言っても良さそうです。

有村架純は往年の名女優に肩を並べるか

そんな有村架純さんは現時点では理想的な経歴を積み重ねてきていると言えます。

2016年には紅白歌合戦の司会を務めることが決定しており、更には2017年にはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」での主演も決まっています。

映画・CM・ドラマと活躍する姿は、往年の名女優たちに姿を重ねることができます。

永遠の処女とも呼ばれた原節子さんも20代の前半時点で多数の映画に主演として出演し、更には資生堂のイメージガールになるなどの活躍をしており、スターとして芸能界の中心にいました。

そして27歳にフリーの女優として独立し、29歳で青い山・晩春などに出演し更に地位を高めていきました。また、香川京子さんも24歳でフリーの女優として独立し、活躍の幅を広げています。

女優という立場は年齢によって役柄が大きく変わってきます。特に20代の後半からは純粋なヒロインではなく一癖も二癖もある役を演じていく必要が出てきます。

そのため上記のような往年の名女優たちも転機として、独立などの新たな道へと進む決断をしたとも考えられます。

そう考えると、有村架純さんも2016年で23歳。後2年で20代の後半へと突入していきます。

日本の歴史上の名女優たちに肩を並べていくにはこの20代後半でどのような活躍をしていくかが非常に大切になっていきます。

そのため近いうちに、新たな役柄や独立など何かしらの動きがあることも十分考えられます。
しかし、これまでもビリギャルで清楚なイメージを脱却するなど殻を破ってきた有村架純さんだけに、更に発展し歴代の女優たちと肩を並べ抜かすほどの活躍を期待していきたいところですね。

有村架純は大女優になり得るか。JRA・auのCMから紅白の司会までこなす若手女優の星。に近い人物