「逃げるは恥だが役に立つ」が話題となり、再度注目を浴びている新垣結衣さん。
10代前半から芸能界入りし、30歳が間近に控えた現在も活躍を続ける秘訣はどこにあるのでしょうか。
男女問わず好かれるキャラクターから、今後の道筋について検証してみました。
新垣結衣の芸能界での経歴
10代でモデルデビューから女優への道
新垣結衣さんが芸能界入りをしたのは13歳の頃。ニコラの専属モデル(通称ニコモ)のオーディションに姉の薦めで応募をし、グランプリを獲得しています。
この頃からローティーンの女子たちの人気を獲得し、当時では最多の15回も表紙に登場をしています。
ただ、ニコラは主に10代前半の読者向けの雑誌のため、2004年の16歳で卒業することになります。
こうなると次の年齢層の雑誌へと移籍することも考えられますが、新垣結衣さんは女優業やグラビアの仕事へとシフトしていくようになりました。
2006年にファースト写真集「ちゅら☆ちゅら」を発表、2005年には「Sh15uya」でドラマに初出演を果たしています。
ポッキーのCMで一躍ブレーク
新垣結衣さんを全国的な知名度にしたのは、2006年から放映されたポッキーのCMです。
オレンジレンジの曲に合わせながらポッキーを持ちダンスをする姿が話題となり、2008年まで続編が作られ放映されていきました。
ちょうど写真集を出し、新たなステージへと進もうとしていた頃だったため、これによって知名度を上げた新垣結衣さんは様々なCM・ドラマ・映画へと出演することとなります。
CMへの出演は多く、リクルートのタウンワークやユニクロ、三ツ矢サイダーなど大手企業のCMに次々と出演を果たします。
特に長期でCM出演をし続けているものが目立ち、3年以上継続して現在も出演しているものとして下記のようなものがあります。
- 十六茶(2009年2月より)
- メルティーキッス(2011年10月より)
- アーモンド&マカダミア(2011年4月より)
- 雪肌精(2012年7月より)
- チキンラーメン(2013年7月より)
- ロートCキューブ(2008年~2010年2月、2014年4月より再出演)
男女問わず長く安定して人気を得ている女優だからこその長期的なCM継続と言えそうですね。
女優としての実力は同年代女優と比較すると微妙?
そんなCMに多数出演している新垣結衣さんですが、女優としての実力はどうなのでしょうか。
演技力の一つの指標となる、賞については2008年に「恋空」で日本アカデミー賞の浸潤俳優賞と話題賞を獲得しています。
しかしそれ以外に目立った受賞歴はなく、出演している作品数の割には賞を獲得していないと言えます。
また、出演するドラマの視聴率・映画の興行収入もあまり良いものとは言えません。
新垣結衣さんが主演しているドラマは「逃げるは恥だが役に立つ」を除くと過去に4作品ありますが、最高平均視聴率が14.6%と低いとまではいきませんが、全国的に話題になるといったものはありませんでした。
- トゥルーラブ:平均視聴率7.6%(スペシャルドラマのため1回のみ)
- 全開ガール:平均視聴率14.6%
- 空飛ぶ広報室:平均視聴率12.6%
- 掟上今日子の備忘録:平均視聴率9.7%
映画についても主演した「ハナミズキ」が30億円近い興行収入になり、「トワイライト ささらさや」が観客動員ランキングで週末2日間1位になったこともありますが、井上真央さんが主演した「花より男子F」が77.5億円、長澤まさみさんが出演した「世界の中心で、愛をさけぶ」が85億円と、同年代の女優たちの代表作と比べると見劣りする状況になっていました。
逃げ恥が一発逆転の代表作に
そんな、普通に見ると順風満帆にキャリアを積んでいるように見える中で、唯一歴史に残るような代表作だけがないという新垣結衣さんでしたが、ついに2016年に運命の作品と出会います。
それが「逃げるは恥だが役に立つ」です。
内容は、家事代行をスムーズに行うために契約結婚をした二人が次第に惹かれ合っていくという物語で、森山みくり役の新垣結衣さんの可愛さが注目を集めています。
また、エンディングのダンスも話題となっており、マネをした人がYoutubeに投稿するというケースも目立ちます。
恋ダンス
そして特に注目するべきところは視聴率が回を追うごとに上がっていることです。
逃げるは恥だが役に立つ平均視聴率
- 1回:10.2%
- 2回:12.1%
- 3回:12.5%
- 4回:13.0%
- 5回:13.3%
- 6回:13.6%
- 7回:13.6%
- 8回:16.1%
- 9回:16.9%
- 10回:17.1%
通常こうしたテレビドラマは初回に注目があつまり視聴率が最高となり、そこからゆるやかに下降する傾向にあります。
しかし「逃げるは恥だが役に立つ」は回を重ねるごとに視聴率が上がり、10回目の放映が初回の1.7倍になるという状況です。
これは内容の面白さ、新垣結衣さんのかわいさが話題となり視聴者が増えていった結果となります。
ようやく掴んだとも言える代表作。これにより更に多くの作品への出演を期待していきたいところですね。